マンガ「中華一番」の再現 ヌンチャク包丁で作る超こってり”国士無双”麺‼

ラーメンを作った

こんにちは、ペーパー(資格だけ)フードコーディネーターのねこけち(@necokechi)です。

 

中華一番の再現まとめ

 

もうすでにいろんな人がやってるので何番煎じになるか分かりませんが、マンガ「中華一番」の料理の再現。小学生時代に初めて見たときはその派手な技術や演出に度肝抜かれたものですが、大人になって落ち着いてみてみると案外できそうかな、と思えるものありました。僕もついに手を出します。

 

今回つくるのはコレ。

 

主人公マオが特級厨試験を受けたときに立ちはだかったライバル、マッチョでスキンヘッドでヌンチャク包丁を操る、東江館のハンが作るこってり麺料理。麺で国士無双を表現するというお題にて。

 

  

 

まず目につくヌンチャク包丁

料理しない時も上半身裸でヌンチャク包丁を首にかけてます。キャラ濃すぎ。

 

このマンガ、料理もぶっ飛んでるし、技もぶっ飛んでるし、道具も結構ぶっ飛んでます。その先駆けがこのヌンチャク包丁。

 

大体このマンガで変な道具が出てきたら、結構な確率で武器としても使用されます。さすが少年漫画。

レンガの壁にめり込ませるほどの威力です。

 

”食べる”感覚の超こってりスープ

スープは、牛と豚と鶏の骨を一晩炊いたものです。お題として出された「国士無双」=「強そう」っていうシンプルな解釈で分かりやすい。本人もこってりスープ好きなんだろうな。体格も良いし。

 

試験官が試食した際に、においがきついと言っているのでアクを引いてないのかもしれません。

そして表面が油で覆われているようですから、何か香味油を足しているのかもしれません。

 

『飲むというより食べるという感覚‼』だそうです。

 

「食べる感覚」っていうと、レンゲが立つレベルかなと思うんですが、

https://rocketnews24.com/2016/07/06/769885/

 

これ、野菜とか肉とかをミキサーでドロドロにするやつですよね。

骨を煮詰めただけで「食べる感覚」を作るのは相当難しいんじゃ…

ハンも裏でミキサーとか使ってるんだろうか。

 

 

ところで味付けは何だろ?

何にも書いてないけど、まさか塩だけなんてことは無いよな…

このマンガでよく出てくる「特製の醤(ジャン)」「秘伝の醤」みたいなやつを勝手に作るかな…

 

ヌンチャク包丁で切る麺

で、ヌンチャク包丁で麺を切るらしい。『神速かつ正確無比な刀工』が見られるらしい。

レンガにめり込むレベルの名刀だから麺がスパスパ切れているのは、まぁ、納得できる。切った麺が飛んでいくのも、特級厨師をめざす人間のことだから出来てもおかしくない。

 

問題は茹でるタイミング。

 

マンガで見るだけだと、切った麺はスープを張った丼に直接入っているように見えるから、あらかじめ麺の生地は茹でられているんだろうか。

延ばして切ってない生地を茹でるのって面倒くさいと思うんだが。ラザニアとかと同じで。

 

あえて切った麺を直接丼に飛ばすっていうパフォーマンスをしたかったのかな。

丼に入るときにスープがはねて試験官にビチャビチャかかっとるしな。

スプラッシュマウンテン的なアトラクション感覚なんだろうか。熱くないのかな。

 

というか、そんな演出はこの試験で加点対象になるんだろうか。試験官はノーコメントだったけど。

 

で、麺には『味付けが無い』んだそうです…

 

同じ試験で主人公・マオが麺にかん水を使ったことに対してみんなが驚いていたから、ハンも当然かん水を使ってないと思われるんだけど、それなら麺のコシを出すためには塩を使うしかないと思うんだが…塩を使わないのかな…玉子だけでコシを出すのかな…

 

いや、麺を打つときの塩は「味付け」とは呼ばないか…

 

だったら麺を茹でる時にパスタみたいに塩を入れて無いってことなんだろうか。このマンガ、清朝末期の設定だったと思うんだけど、試験官があえて味付けが無いことを指摘してるってことは、逆にこの時代は中華麺を茹でる時に塩を入れるのが普通だったんだろうか…

 

そして、スープに味付けが無い「から」スープに合う、っていうのはイタリアンの考え方とは真っ向からぶつかるよな。パスタに塩味を付けるのはソースとうまくなじむようにするためだって聞いたけど。

 

どうするかな…

 

シンプルかつパワフルな具

具については記述が見当たらないのですが、絵を見る限り、

 

・中央に盛ってあるもの

・中央の山の下にある細長いもの

・周りに散らしてあるもの

 

の3種類だと思うんですが、

 

中央の山はニンニクで、ニンニクの下はモヤシで、周りはネギかな…?

 

そう推測すると、『強烈ににおうな‼』って言ってた試験官は、ニンニクのにおいのことを言ってたのかな。さすがにアクを取ってないスープを特級厨師試験で出すわけないよな。

 

ニンニクたくさん盛ったらたしかに力が出そうだよな…っていうレベルの量じゃないけどな。こんなにニンニク盛ったらお腹痛くなりそうだけどな。

 

そういえば作者の小川先生は慶応大学のご出身で、ラーメン二郎について触れておられたから、意識されたのかな、こってりスープとモヤシとニンニク。

 

 

試食

食べるとパワーがみなぎってくるんだそうです。

 

それで、これを食べると病気が治るんだそうです。

 

 

家系ラーメンを食べると風邪が治る説があるけど、そういうことかな。

 

でもこんなもん食べたら逆にパワー消費しそうだけどな。

 

試作

とりあえず、主人公マオしかかん水を使えない設定だから、塩と玉子でこねる方向で。麺に味がついてないってことだったけど、コシを出すための塩は入れてるんじゃないかな?

 

強力粉…300g

塩………3g(粉の1%)

玉子……52g(1個)

水………59g(玉子と水を合わせて粉の37%)

 

パスタマシンでのばしてヌンチャク包丁で切る…予定が、やっぱりヌンチャク包丁使いこなせない。普通に切るしかない。

 

スープ

牛骨と豚骨と鶏ガラを合わせてスープを作るんだが、そのバランスがめっちゃ難しい。漫画ではそのバランスというか調和については何も触れられてなかったけど、寸胴1本で作るとどれかが強くなっちゃうとか、どれかが弱すぎとか、そういう事態が頻発しそう。ま、その辺の調整力というか経験値が特級厨師試験の受験者なんだろうけど、もし本気で再現するんなら、トリプルスープ(後であわせる)やり方の方が確実だろうな。

今回は手間がかかりすぎるんで一緒に炊くけど。たぶん鶏が負けると思うので、鶏を多めに入れとく。

 

で、「食べるという感覚」の再現は、

おっくんの動画を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

 

骨を煮ただけで「食べるという感覚」を作るのは多分無理。

ハンは、火力はガスじゃなくて薪、圧力鍋も無い、時間は一晩、っていう条件だったから、やっぱり無理だと思うけど、どうかな。

骨髄とかを煮だしたらできるんだろうか?

 

 

タレについてはハンのタレが分からなかったので

 

醤油………500g

昆布………10g

干しエビ…10g

干し貝柱…10g

 

火を入れて寝かせて出来上がり、のラーメン風のタレで。

 

予定通りニンニクとモヤシとネギで。表面のアブラは、牛のヘットか、豚のラードか、鶏の鶏油か、もしくはそれらを混ぜたものか…香味油として独立させて作るのか、スープに浮いてきたのをそのまま使うのか…

スープをガンガン煮込んだら乳化しちゃうし、やっぱし香味油は独立させてつくるのかな。

 

今回はあっさり目にネギ油にしよ。(ほんとは準備するの忘れてた)

 

試作品

包丁で切った麺を入れてみたやつ。

 

スープ……200cc

ドロドロ…200cc

タレ………65cc

 

ネギ油入れ忘れたし、あんまし美味そうじゃない。

 

生地をゆでてから切った麺。全然うまく切れない。美味くなさそう。

 

 

勝手にアレンジ

麺については、当時はかん水が珍しかったかもしれないけど、現代では普通に使ったら良いんじゃないかな。そしてヌンチャク包丁は素人には扱えないからパスタマシンを使って、で、切ってから茹でる。あんなに濃いスープをビチャビチャかけられて喜ぶ人は少ないはず。

スープは食べる感覚は…個人的にはパス。スルスルすすりたいです。

具は、ニンニクはもう少し控えて、モヤシを増やしたらちょうどいい感じになるんじゃないかな。…って、二郎に余計近づいちゃってるんじゃ…

こういう感じが個人的には美味しく感じた。僕、国士無双になれない。

スープ…400cc

タレ……30cc

ネギ油…15cc


 

中華一番の再現まとめ

コメント

  1. 理朱 より:

    初めまして。
    恐らくなのですが、ハンの国士無双麺は二郎ではなく、古来の博多豚骨がモデルなのではないでしょうか。

    東京など地方に出店するにあたり、ライト豚骨と呼ばれる、しっかり血抜きをすることで臭みを抑えたものが生まれ、今の博多もそのようなものが大半になっていますが…

    私が他県から引っ越してきた頃には、店の前を通るだけで、一週間は風呂に入っていない乞食の体臭かと思うくらい臭いにおいがするラーメン屋が大半でした。
    さして血抜きをしていない材料をそのまま煮込むので、そうなっていたそうです

    でも、博多出身の母に言わせると『これくらい臭くないと博多豚骨ではない』とのことなので、そこの感覚については地域差なのだと思います。

    (博多周辺にはかつて朝鮮人部落があり、そちらの文化が影響しているのも強いと思います。母も、子供の頃、同級生の朝鮮人が豚を飼っていて、骨を屋根に吊るしていたと言っています。)

    また、硬さを出すために茹で時間が少ないため、『粉おとし』という、バリカタの上に該当する、生麺の粉を落としただけの短い茹で時間のものも有ります。

    実際は、短い茹で時間でコシを出すために博多豚骨ラーメンの麺にはたっぷりのかんすいが使われ※、完全に生だと食べられないのでほんの少しだけ茹でてあるそうですが…
    そのあたりを知らなかった作者様が、想像で作り上げたのがハンの麺なのではないでしょうか;

    (※今は技術が発達したようで、無かんすい麺も売られているようです。
    https://sokensha.co.jp/products/product_detail/148023)

    ふと気になりましたので、唐突に失礼しました…